ひまわりって?(品種のはなし)
まずは「品種」から説明しますね.
「品種」ってなんですか?
「園芸品種」とか聞きますよね.なんでしょうね?
たとえば
今はいちごがよくスーパーに出ています.
これは「さがほのか」.
あといちごで有名なのは「あまおう」とか「とちおとめ」とか.
なんか聞いた事ありません?
お米ならもう
なんじゃないですか?
最近は色々ありますけどね,「あきたこまち」「ゆめぴりか」「ほしのゆめ」「ササニシキ」・・・・
こういうのが全部「品種」です.
これって何が違うのよ?というと,これは基本的にそれぞれの都道府県が「品種改良」を重ねて普通のお米やいちごからすごく自分苦労(もう苦労に尽きます)によっておいしかったり,育てやすかったりするものに「少しずつ」「変えた」ものです.
方法はすごく原始的.
「甘いいちごにしたい!」と思ったら,甘くなかったいちごの花とどんどん甘かったいちごの花を受粉させるのです.ただそれだけ.甘くないいちごの花のめしべに,甘いいちごのおしべから取った花粉をひたすら人工的に付ける!それだけ.
これは・・・・,次にいちごの実ができるまではたして甘いいちごができるかわからないし,本当に何年も何十年もかかる作業なのです.だから「苦労」しかないのです.
こういう作業は農業試験場や,時々大学の農学部の先生なんかもやったりします.
で,「じゃじゃーん!できた!あまいいちご!!どの株でもおいしい甘いいちごがこれで安定して収穫できる!!」ってなったらその「品種」を「登録」します.
なんと「登録」すると,さがほのかの場合は佐賀県のいちごですから,佐賀県の人以外は原則何年かは作る事ができません.県がタネを他の都道府県の農家には売らない決まりなのです.
特許ですよね,いわゆる.
今は「コシヒカリ」は他の都道府県からも出ていますが,あれは特許権が切れたのです.
そういうのが「品種」です.
でも最近「遺伝子組み換え」ってよく聞くけど,遺伝子組み換えたら簡単にできるんじゃないの?と思いません?
こういう風に書かれているのよく見ますもんね.
あれは「品種改良」とは全然違います.ので,また今度.
結局「ゴッホのひまわり」もひとつしかない「ひまわり」の「品種」のひとつです.
言われているのは「ソレイユ サンプル グラン」と「ソレイユ ジュアン」という「品種」だと言う事です.
長くなったので,次は「ひまわり」の花の造りでどう「品種」が分かれるのか?その関係を見てみましょう.
→つづく